知らないと超危険!?洗剤の種類とその用途
大掃除で大活躍する洗剤。しかし、その種類と役割を正しく把握している人は意外と多くありません。掃除をする度に、どの洗剤を使えば良いのか、いちいち調べていては効率が悪いですよね。しっかりそれぞれの用途を理解して、スムーズに大掃除ができるようにしましょう。
また、薬品である以上、取り扱いには十分に注意が必要です。使用前に注意点も把握しておきましょう。
洗剤は、「液性」による区分と「種類」による区分があります。
1. 「液性」による区分
液性はph(ペーハー)の値によって、「アルカリ性(12~14ph)」「弱アルカリ性(9~11ph)」「中性(6~8ph)」「弱酸性(3~5ph)」「酸性(0~2ph)」と分けられます。
具体的な数値までは覚える必要がありませんが、最低限それぞれの用途は把握しておきましょう。
アルカリ性洗剤
アルカリ性洗剤は、油汚れやカビ等のしつこい汚れに対して使われます。
効果は非常に高いですが、その分、取り扱いには注意しなければいけません。皮膚や目に刺激が強いので、使用時には必ずゴム手袋をはめて、メガネやゴーグルをかけるのを忘れないようにしましょう。
また、洗浄するモノを傷めてしまう可能性があるので、まずは少量を使用してから見極めるのが良いです。
弱アルカリ性洗剤
キッチン回りでよく使われるのが弱アルカリ性洗剤。主に、軽い油汚れや手アカ、皮脂を落とす用途として使用します。クレンザーにも含まれていることが多いです。
「弱」と言っても、アルカリ性であることには変わりがないので、肌が敏感な人は使用時にゴム手袋をはめましょう。
中性洗剤
洗浄力は、他の洗剤と比べて劣る反面、安全性が高く、様々な用途で使われる洗剤です。食器洗いやフローリング、浴室の掃除で活躍します。
弱酸性洗剤
使用頻度も低く、市販でもあまり売られていません。浴室の石鹸カスを落とすための洗剤として、使用することがあるくらいです。
酸性洗剤
主にトイレ掃除で活躍する洗剤です。尿石や水アカ、鉄サビの除去に使われます。尿石除去に非常に効果的な「デオライト」も酸性です。
アルカリ性洗剤と同様、使用の際は十分に注意しましょう。特に、塩素系漂白剤とは「混ぜるな危険」として有名です。塩素ガスが発生して、死亡に至ったケースも数多くあります。
2. 「種類」による区分
洗剤は、「合成洗剤」「クレンザー」「洗浄剤」「漂白剤」の4つ種類に分けることができます。
合成洗剤
主成分は、洗浄対象物と汚れを引き離す効果がある、界面活性剤。phで用途が変わります。上の内容を参考に。
クレンザー
洗浄に加えて、対象物を研磨する効果があるのがクレンザー。界面活性剤と研磨剤が主成分です。
粉末タイプとクリームタイプがあります。粉末タイプは効果が高い分、安全性が低く、クリームタイプは効果が低い分、安全性は高いです。どちらを使用するか迷った場合は、先に安全性の高いクリームタイプから使用しましょう。
クレンザーがないときは、歯磨き粉で代用できる場合もあります。
洗浄剤
カビや油汚れ、サビ等のしつこい汚れを落とすときに使用するの洗浄剤です。強いアルカリ性もしくは酸性の洗剤がこれに当たります。説明に書かれている注意事項をよく読んでから使用しましょう。
漂白剤
漂白剤は、「塩素系」「酸素系」「還元型」の3種類に分けられます。
塩素系
主にカビ除去に使用します。特にタイルのカビ除去には効果的です。
上述したとおり、酸性洗剤とは「混ぜるな危険」なので、注意しましょう。
酸素系
効果はおだやかで、色落ちも基本的にありません。除菌・防臭効果もあるので、洗濯から食器洗いまで様々な用途で使われます。
還元型
サビや黄ばみを除去する際に、使用します。色落ちする場合があるので、対象物の材質を見極めてから使用しましょう。